2018年3月19日月曜日

高齢化団地の住民による生活防衛術

私の居住する住宅地は、石川県勤労者住宅生活協同組合が昭和37年に第1期分譲を開始し、以降、3回に亘り開発分譲を行って、その周辺もその開発地が核となって宅地化が進んで形成された住宅である。従って、初期に移り住んだ住民は高齢化しており、2代目や3代目が世帯主となっているケースが多い。だが、80代後半の世帯主もかなり住んでいて、生活に支障が出てくるようになった。

10年ほど前になるが、高齢のため班長の順番をパスする住民が増え、3年くらいに班長が回ってくるので班割を変更してほしいという要望が多く出されるようになった。
しかし、同じ年齢層が多い地区の班割は、どういじってみても困難であった。
そんな中、庭の雑草の始末ができない、庭木の剪定ができない、雨どいが壊れたがはしごに登っての作業はこころもとない、障子の張替えをしたいがその気力が失せたという声が多く聞かれるようになった。

吾が町内に交友会というグループがある。このグループは50代、60代の人が多く、会員が20数人前後である。そもそもグループの成り立ちは30年ほど前に遡り、ソフトボール同好会のグループであった。その人達が懇親会の席である人曰く、「親睦のための行事も良いのだが、団地も高齢化して生活上困っている人がいる。吾々でそういう人たちの手助けをしようではないか」と誰かが提案し衆議一決、荒屋団地おたすけ隊を立ち上げた。

この運動を町会としてもバックアップすることになり、広く一般住民からも隊員を募集することになった。民生委員も加わって活動を始めたところ、校下全域のおたすけ隊に格上げされてしまったのである。私も隊員に登録しているのだが、まだ一度も出番がない。
そのおたすけ隊が今朝の新聞にでかでかと取り上げられた。


このような活動が全国的な広がりを見せればいいのだがと期待している。

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